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2009年12月 1日 (火)

DVD 先生の見解は?

こんばんは。昨日と1日違うだけなのに、師走だクリスマスだと世間は騒がしいような気がします。

さて、前々回の記事「タンパク質よりもリンに注意」に書いた「ロイヤルカナンのDVD」ですが、少し疑問もあったので先生に質問してみました。

■初期の段階では、タンパク質の制限をしなくてもいいとDVDでは言ってるけれども先生もそう思いますか?

先生の考え方は「尿の比重が軽くなっている段階で、食事療法を始めたほうがいい」でした。尿毒症の症状が出てからでは遅すぎるとおっしゃっていました。

■腎不全とタンパク質の摂取量の関係は、まだ分からないこともあると考えていいのでしょうか?

先生の答えは、「確かにそう。突っ込むところは、いろいろありそう」でした。

あのDVDは新しいものなのかな?いつ制作されたのかしらん?
肝心なことを聞くのを忘れてしまったのでした。

未来が寝ているところを撮りました。
水平に撮ると、体が小さく見えて背中を見ているうちに、じわっ・・・

Mirai1201

今日の未来ちゃん、朝はヨーグルトとプリンを少しずつ。小さじ2くらい。
他のフードは拒否でした。
あとはお薬を包む粒餡、舐める亜麻仁油。

夜は、手羽先1本分のお肉とアニモンダの「胃腸ケア」をほぼ完食。
ちょっと安心。

POCHIのチキンスープ、ブラウンシリアルズ、ランフリーのオーダーメイドフード(ドライ)は、食べなくなったのでストップしていました。
今日試しに出してみたら、またまた拒否されてしまいました。

しばらくの間は、新しいものを試すのではなく在庫があるもので頑張ってみます。

今日も読んで下さってありがとうございます。
皆さまもワンちゃんと穏やかに過ごせますように。

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コメント

だいぶご無沙汰してしまいました。
なんだかここのところ、重病の子や緊急手術などが多くて、休みがほとんどつぶれてしまっていました。

質問されてた方、お待たせ致しました。
私のわかる範囲内でお答えしたいと思います。
ただ、個々の子で病状やその他の事情は違うものですから、例外もあるというのはご理解下さい。
それとどんな質問が出てるかちゃんとチェックはしたつもりですが、抜けてることもあるかもしれません。
「私の質問は〜?」という時は、遠慮なくおっしゃって下さい。


「水を飲まない時」

一般的に腎臓の機能が弱ってきた子はよく水を飲むようにはなりますが、中には飼い主さんがそれほど飲水量の増加を感じないこともあるようです。
要は体から出て行く水分量を補えればいいわけなのですが、未来ちゃんは尿の量は多いですか?
可能ならば、一日の飲水量(食事で摂るものも含む)を測ってみて下さい。
尿量も測れれば言うことなしですが、なかなか難しいと思いますので、だいたいの量がつかめればいいでしょう。

健康な犬はだいたい体重1kgあたり50ml程度の水を飲むとされています。あくまで指標ですが(色々な条件でも変わってきます)。
ただ100ml/kg以上飲むとなるとこれは異常です。

そしてこれまた条件にも左右されますが、健康な犬の尿量は1〜2ml/kg/h、つまり一時間のうちに体重1kgあたり1〜2mlの尿が作られるわけです。

この辺を参考にして頂いて、飲水量と尿量を把握してみて下さい。

水の飲ませ方ですが、みゅうさんも色々工夫されておられるようですね。
残念ながら万犬に当てはまる、これといった決定打になるような方法はありません。
水の温度、容器の大きさや深さ、材質を変える、水を犬の行動範囲内のあちこちに置く(動くのがめんどさい子もいます)、手から少し飲ませて契機づける、好きな物のニオイをつけるなどですかねえ。
あと、犬猫グッズの通販のPEPPYに水をよく飲むようになるボウルが売ってます。
あれは結構評判がいいですよ。
なんでも水がまろやかになるそうです。
あとは備長炭を水に浮かべる、もしくは備長炭をしばらく漬け込んだ水を与えるのもいいようです。
猫ちゃんは驚くような所の水を飲んだりする子もいますが、犬はそれほどこだわってる子はほとんどいないようですね。
ちなみにうちの犬は絵に描いたような多飲多尿です。


「療法食を食べない時」

腎不全となると、なかなか療法食も食べてくれませんよね。
そういう時はとにかく何でもいいので、なるべく食べさせて下さい。
食べないよりは食べた方が断然いいです。
どうしようもない時はタンパク質もリンの量も一瞬だけ忘れましょう。
食べないと自身の体のタンパク質が分解されてしまうので、結局は尿毒症物質が作られてしまいますし、そんな状態では病気と闘う力も出ないです。

それと手作り食中の野菜ですが、いわゆるアクの強い野菜(ほうれん草とか)以外で、食べてもその子が下痢や嘔吐といった症状を出さないのなら、私は与えてもいいと思います。
あとは犬と人では食べると体内で全く違う作用が引き起こされる物もありますので、「これはどうかな?」と疑問に思うものは止めた方がいいでしょう。
例えば有名どころではネギ、タマネギがそうですし、他にもブドウは犬には禁忌とされています(急性腎不全の報告があります)。
まあ昔からある野菜で、よく犬が食べているものなら大丈夫でしょう。
あとは先にも書きましたが、その子の状態が肝心ですね。


「クレメジンを飲ませるタイミング」

現在、犬や猫の腎不全を専門に研究されている先生の見解では、医療用活性炭は食事の1.5時間前がいいということです。
人でも食間に投与されているので、まあ食事2時間とかそれぐらい前ですよね。
私も活性炭の性質上、このタイミングがいいのではないかと思っています。
ただ、食事と一緒に与えても効果はあるとのことなので、飼い主さんやわんこの都合で考えていいでしょう。
なかなか食前1.5時間というのは難しい場合が多いと思います。
ご質問されてた方のわんちゃんは投薬を嫌がってしまうようですので、尚更一番負担の少ない方法がいいですよ。
こういう治療はずっと続くものなので、とにかくお互いのストレスを最小限にしたいですよね。


「蛋白同化ステロイドの腎臓への影響」

デカデュラミン等の蛋白同化ステロイドは、同じステロイドであっても、グルココルチコイド(一般にステロイドといわれるもの)とは働きが異なります。
ただ腎臓排泄という点ではグルココルチコイド(以下ステロイドと書きます)と同じなので、腎臓に負担はかかります。
ステロイドのように異化作用(蛋白を分解する)はありませんが(まあ蛋白同化剤ですから当たり前ですが)、ナトリウムの体内貯留を引き起こすことがあるそうです。
それと腎腫大や腎腫瘍の報告もあります。

ただ、副作用のない薬というものはないわけで、上記の報告も数が多いわけでもありません。
以前も書きましたが、腎不全時の投薬はメリットとデメリットを天秤にかけて考えるしかない時も多々あるわけです。
うちの犬も時々ステロイドを投与します。
彼には昔から慢性気管支炎がありまして、どうしても症状が強く出てしまう時は苦渋の選択ですが、ステロイドを使わざるを得ません。
薬というものは特殊な物を除いて、胆汁排泄(いわゆる肝臓から)か腎臓排泄しかないので、これはもう薬を使う以上仕方ない問題ですね。


「腎性糖尿」

未来ちゃんは次の尿検査で問題がなかったようで、何よりです。
腎性糖尿は、高血糖性糖尿(いわゆる糖尿病ですね)とは異なり、血糖値は正常です。
血液中の糖は腎臓の糸球体という所を大部分が通過します。
そしてその先の尿細管という場所で再び吸収されます。
腎性糖尿は、その尿細管での再吸収がうまくいかず、尿中に糖が出て来るものです。
これは先天的にある場合もありますし、あるホルモンの影響もあります。
若い人にも結構多いそうですよ。
でも治療の必要はありません。
腎臓が悪くてという場合、尿細管の構造が壊れてしまっているということもありますが、そんな時はもっと強い他の症状が出るはずですから、未来ちゃんは心配しなくてもいいと思いますよ。
ちなみに糖尿病に移行することはありません。
ただ、稀な例として、実は腎性糖尿ではなくて糖尿病の前段階だったということもあるので、注意はした方がいいでしょう。
未来ちゃんは定期的に検査を受けられてるので、大丈夫ですね。


「口のニオイ」

以前、腎不全時の口臭のアンモニア臭についてお話したことがありましたが、新たにわかった事がありますので、書いておきます。
アンモニア臭は、尿毒症物質のインドキシル硫酸などが原因の一つと書きました。
これは消化管の方で発生した尿毒症物質の臭いが口の方に上がってくるというものです。
実はそれ以外にも、口の中にいるウレア産生菌という細菌が、尿素を分解してアンモニアを作るのも口臭の原因だそうです。
つまり口の中で直接アンモニアができているという訳ですね。
このウレア産生菌の働きが強いと、口内炎ができることもあるようです。


「カケシアについて」

カケシアをわんちゃんに与えていて、高栄養が気になるという質問もありましたね。
ちなみに、カケシアというのは病気などで高栄養を必要とする子用の粉ミルク状の療法食です。
ご質問の方のわんちゃんが現在どういう状況なのかよくわからないのですが、カケシアだけではなくて、通常食にプラスして与えている状態なんですよね?
以前食欲不振と書いてありましたが、今の体重はどうでしょうか?
まだ体重を増やす必要があるのなら、与えた方がいいと思いますが、体重も維持出来ていて、通常食も食べてくれているのなら、敢えて与える必要はないでしょう。
コレステロールが高めとのことですが、それはトータルコレステロールという項目を測定してのことですか(普通に病院で測っているのであれば、そうだと思います)?
犬の場合、トータルコレステロールは食事に影響を受けることもありますが、その値が高くなるのは、ホルモンの影響の方が大きいことが多いのです。
特に年を取っている子は、甲状腺機能が落ちたり、副腎皮質機能が亢進したりしてコレステロールの値が高くなることがあります。
そこはかかりつけの獣医師とよく相談してみて下さい。


「腎臓への蛋白の影響」

腎臓病の際の蛋白制限には、実は未だはっきりとした規定がありません。
通常よりは蛋白は制限した方がいいというのはわかっているのですが、ではどのぐらいの割合で減らすべきかというのには、研究者の間で意見が分かれます。
またタンパク質と一言でいっても色んな種類があり、生体がうまく消化出来るものやそうでないものなど様々です。
なので、腎臓病食を作っているメーカーは独自の研究結果を元にしています。
比べてみると結構タンパク量に差があったりするのですよ。
それに比べてリンはとにかく制限しましょうということで見解が一致していて、生体に必要な最小限量程度しか療法食には入っていません。

療法食(もしくは蛋白制限食)は尿比重が下がっているのが確認されたら始めるのがいいというのが最新の見解です。
クレアチニンやBUNの数値がいくらとかではなく、それ以前から始める方がいいと私も思います。
血液検査で異常が見つかる時は、既に腎臓の75%以上がやられている時ですから。
うちの病院では、最近腎機能残存検査というのをやっています(採血をして、外の研究施設で測ってもらいます)。
血液検査では問題ないし、症状も全くない、ただ尿比重だけがちょっと低めという子に対して行うことが多いのですが、結果は残存機能50%とか40%とかです。
一度悪くなると治らない臓器だけに、早い対処の方がいいと思います。

また、血液検査でひっかかる時は既に食欲不振が始まっている事が多いので、そんな時に療法食をいきなり与えても食べてくれない事が多いのではないでしょうか。
療法食に嫌なイメージを植え付けない為にも、早い方がいいのではないかなというのが私の考えです。

投稿: とある獣医師 | 2009年12月 2日 (水) 18時06分

未来ちゃん完食よかった↑
未来ちゃん美味しかった^^
明日も美味しく食べれますように!
ニーレンのウエット購入しました。
明日ごろ届く予定です。
美味しく食べてくれたらいいな。

投稿: ムーちゃ | 2009年12月 2日 (水) 22時00分

とある獣医師様、こんにちは。
お忙しいところ丁寧に分かりやすく説明してくださり、本当にありがとうございました。
■お水の飲ませ方■
未来の尿は、皮下点滴の翌日は多めですが、その翌朝になると少なめです。
(皮下点滴は1日おき)
尿の量は測ったことがないので、私の感覚でしかありません。
体重11.5キロとして計算すると、575mlのお水(約カップ3杯)を飲むことになりますが、全く飲まない日のほうが多いです。
つまり食事から摂取する水分のみということです。
食欲がないときは、食事から摂取する水分も少なく、アルミトレイのフードを1つ食べたくらいだと100mlくらいではないかと思います。
ここまで飲まなくなってしまうのは、気持ち悪いから水を飲みたくないのかと思っています。
ミルクやスープを出しても顔を背けてしまいますので、PEPPYのボウル、試してみようかと考えています。

■蛋白同化ステロイドの腎臓への影響■
ステロイドの種類が異なっていても、やはり腎臓排泄ですから、負担はあるわけですね。
よく分かりました。
今のところ、少し効き目があるので量も少ないですし、続けようと思っています。
■腎性糖尿■
糖が出たときは驚きましたが、次の検査ではゼロだったのでホッとしました。
でも血液検査のときは、今後も血糖値を調べて頂こうと思います。
先生が書いてくださっているように、糖尿病の前段階という可能性もあるからです。

■腎臓への蛋白の影響■
やはり尿の比重が下がっていることが分かったら、療法食を始めたほうがいいのですね。
未来の場合は全く当てはまりませんが、知識として知っておけば友人にアドバイスすることもできるかなと思います。
ありがとうございました。

投稿: みゅう→とある獣医師様 | 2009年12月 3日 (木) 01時06分

ムーちゃさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
昨日は少し食べたのですが、今日はまたまた「要らないモード」全開でした。
もう1年以上、こういうことを繰り返しているので少しは慣れたかなと思うこともありますが、続くと辛いですね。
アニモンダのニーレン、ムサシ君が気に入ってくれるといいですね。
ウエットフードなら、シニア用のもので低蛋白、低リンがけっこうあるので役立つと思います。
例えばナチュラルハーベストの缶詰類です。
未来は最近、これも食べませんが、好きなワンちゃんもいるようです。

投稿: みゅう→ムーちゃさん | 2009年12月 3日 (木) 01時09分

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