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2009年9月29日 (火)

日本臨床獣医学フォーラム 記念大会2009の特別プログラム

こんばんは。
日本臨床獣医学フォーラム記念大会の報告を忘れるところでした。

記念大会の開催は9/25(金)~9/27(日)の3日間でしたが、私が行ったのは26日(土)です。
http://jbvp.org/forum/announce_program.html

さまざまなプログラムがありましたが、午後に病院の予約を入れていたので参加できたのは特別プログラムの「腎不全の在宅治療を考える」だけでした。残念!

腎不全は、犬よりも猫のほうが患者数が多いので、症例も猫ではないかなぁと予想していたら、やはりそうでした。

約250名入れる会場は、満席!
紙パックのオレンジジュースとサンドイッチの箱を受付で頂いて、前のほうに座りました。

発表者は山崎どうぶつ病院(埼玉)の院長先生。
ある猫ちゃんが慢性腎不全と診断されてから、自宅での皮下注射、療法食の給餌で体調が安定していく過程をPower Pointで説明されました。

私のような一般人も入れるプログラムなので特に難しい用語もなく、目新しいこともなく、ちょっと物足りない内容でした。
アドバイザーとしてJBVP会長や動物看護士さんなど数名がいらっしゃいました。

このプログラムで何を考えていくか。テキストの要約を引用しながら書くとこんな感じです。
↓↓

慢性腎不全は完治させることが難しい。腎不全の症状がなくなるまで入院していたのでは伴侶動物やそのご家族の生活の質を保つことができない。
在宅治療は慢性腎不全の重要な治療プランのひとつである。

人と動物の絆を大切にして動物が快適に暮らせるように、皮下点滴や食事療法を自宅で行うにはどうすればいいか、ということなのですが、アドバイザー自身の体験も、獣医師さんの話も「猫中心」に進んでいきました。

会場からの質問、獣医師や看護師の説明などをまとめると

単なる飼い主が自分の猫に針を刺してもいいのか、法律違反ではないのかと、ずっと気になっていた(よくある質問らしい)。

飼い主が自宅で自分の猫に皮下注射をすることは、法律上全く問題がない。

皮下注射は、脱水状態を改善するのに有効だが、塩化ナトリウムを含んでいる。
せっかく療法食で塩化ナトリウムを制限しているのに、皮下注射で塩分を摂取してしまう。これは獣医師会でも賛否両論がある。
皮下注射をせずに、沢山水を飲ませるか、食道に穴を空けて、水や栄養を送る方法もある。

エリスロポエチンを打つ時期について。
貧血になったときに打つ、エリスロポエチンは「ヒト用」なので猫はアレルギーを起こしてしまうことがある (なんで犬も・・・と言ってくれないんだろう)。
だから早めに使うのではなく、最後の最後で使うほうがよい。
猫用のエリスロポエチンは開発され、もうすぐ使えるようになる予定。

犬の皮下点滴を自宅でやりたいが、うまくいかない。

犬は難しい。自宅よりも病院でやるほうがスムーズに行く場合もある。

たった60分でディスカッションまで持って行くのは、ちょっと無理がありました。
なんだか消化不良で終わったなあという感じ。
途中で退席する人もいらっしゃいました。

腎不全の対症療法は、既に当たり前になっていると思っていたので、もう少し突っ込んだ話を聞けると思っていました。
その辺を踏まえて、来年もっとバージョンアップしてほしいです。

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コメント

みゅうさん、レポートありがとうございました。
たとえ猫ちゃん中心の内容でも、「ちなみに犬の場合は・・・」って一言付け足してくれれば良かったのに、ちょっと残念でしたね。
今までは、「慢性腎不全といえば猫ちゃん」だったのかも知れませんが、犬も長生きする子が増えて、これからますます慢性腎不全の犬が多くなる気がしています。
今後医療関係者の方々には、猫だけでなく犬の方にももうちょっと意識を向けて欲しいものですね。
皮下注射と塩化ナトリウムの件ですが、そういうジレンマがあるならば、腎不全の子用に塩分控えめの輸液を開発することはできないのでしょうかねぇ。
動物用(猫用?)のエリスロポエチン、もしかしたら日本は認可がまだだけど、欧米では既に使用されてたりして・・・なんてちょっと思いました。
今度こちらのドクターに聞けたら聞いてみます。

投稿: Chinatsu | 2009年9月30日 (水) 01時19分

Chinatsuさん、こんにちは。
出てくる言葉が「猫ちゃん」ばかりで、本当に残念でした。
輸液について病院の先生に聞いてみたことがあります。そうしたら「犬用の輸液を作るようなヒマなメーカーは、ないだろうなぁ」でした。(´▽`)
そうかなあ、需要はあると思うけどなあと心の中では思っていました。
すべて人間用だから、分量の少ないパックもないし・・・
日本は遅れているから、エリスロポエチンもChinatsuさんがおっしゃるようように欧米では猫用、犬用が使われているかもしれませんね。
情報をゲットしたら、また教えてくださいね。
モモちゃんが今日も快調でありますように。

投稿: みゅう→Chinatsuさん | 2009年9月30日 (水) 04時58分

こういったフォーラムとか、飼い主さん対象でもっと沢山やってくれたらありがたいですよね
そして、質問時間も沢山あるといいですねー

在宅皮下補液、犬の方が難しいんですね
ウチの猫たちもBUN数値がオーバー気味で、まずは食事改善でいいらしいのですが・・・点滴の日もいつか来るかなと思いつつ
動くので難しいのは猫だと思ってました
背中の皮膚の伸びは猫の方がイイのでやりやすいのかもしれないですね

ワンコが出来るなら、ニャンコもやれるかな・・・

投稿: コロたす | 2009年9月30日 (水) 08時03分

みゅうさん、何度もごめんなさい。
コロたすさんのコメントを見て、フォーラムの内容でみゅうさんに
質問したいことがムクムクと・・・。
自宅での皮下点滴、猫より犬の方が難しいというのは、保定が難しいということでしょうか?
それとも犬の方が皮が伸びないから針刺しが難しいってことですか?
猫ちゃんみたいに皮がビロ~ンと伸びないので、適当なところで思い切って刺しているのですが、変な刺し方してたらどうしようってちょっと心配になりました。

投稿: Chinatsu | 2009年9月30日 (水) 15時45分

コロたすさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。2つのコメント返信をまとめて書きますね。
皮下点滴は犬のほうが難しいとおっしゃった先生は、その理由を詳しく説明なさいませんでしたが、皮膚の問題ではありませんでした。
犬は猫よりも、輸液の量が多いので時間も長くかかります。
おとなしくできないワンちゃんもいるので、家でやるよりも病院のほうがスムーズな場合もあるという例を出しておられました。
確かに猫ちゃんの皮下のほうが針を入れやすいとは思います。
私は猫(クロベェ)に1日おきに皮下注射をしていますが、彼は嫌がりません。
猫だから、犬だからというふうに括るのもどうかなあ?とそのときは思いました。
猫ちゃんの中には洗濯ネットや段ボールに入れないと、皮下注射がうまくできない子もいるらしいし、おとなしい子もいるし、ワンちゃんの場合も個体差があるように思います。
ランフリーのドライフードは、美味しいようです。
カリウムの量を減らしてほしいと交渉している最中なのでもう少し時間がかかりそうです。

投稿: みゅう→コロたすさん | 2009年9月30日 (水) 22時57分

Chinatsuさん、こんにちは。
私の報告が言葉足らずでしたね。申し訳ありません。
質問は「犬の場合、猫よりも輸液の量が多く時間もかかる。30分以上おとなしくさせるのは大変だし、順調に輸液が落ちないと苦労する」
というような内容でした。
それに答えたA先生は「加圧して速く落ちるようにすればいい」とおっしゃいました。
B先生は「犬の場合は難しいですよ」と突然おっしゃったのです。
「自宅だと暴れたり嫌がったりしてうまくできないケースもある。
そういう場合は病院でやるほうがいいこともある」という内容をおっしゃいました。
そのあとも何か聞けるかなあと思っていたら、A先生が「次に行きたいのだけど」とおっしゃって塩化ナトリウムについての説明に移ってしまったのです。
バタバタ!という感じでした。
確かに犬の皮膚は猫ほど、びよーんと伸びませんが、普通に刺せばいいと思います。
未来の場合、刺したあと30分以上そのまま針を持ち続けるわけにもいかないのでテープで留めています。
刺した後のほうが難しいです(あくまで未来の場合ね)。
斜めに刺した状態をキープできるようにうまくテープで留めないと、皮膚と平行になってしまい、輸液がうまく流れないからです。
ベリーママさんは、ベリーちゃんに服を着せて針を刺したあとで服が上からパタンと被るように工夫なさっていたそうです。
長くなりましたが、同じ場所にいつも刺さないようにすれば、あとは特に問題ないと思います。
モモちゃんの皮下点滴は、とてもスムーズにいってるようだし、今のままで大丈夫!と思いますよん。

投稿: みゅう→Chinatsuさん | 2009年9月30日 (水) 23時18分

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